飲みの席で思ったこと
昨日、かなーり久しぶりに会った人たちとお酒を飲んでいて、合計3人だったのだけど、あとの二人は年齢も性別も違う、お二人ともかなり年上の人たちで、お会いするのも4年ぶりとか7年ぶりとかの人たちで、「まー、人生いろいろあるね」って話をずっとしてました。
人生いろいろあるんです。いろいろなことが起こるんです。
ずっと同じ会社に勤め続ける人もいれば、途中で辞める人もいる。ずっと続く友情もあれば、続かない友情もある。ずっと続く夫婦関係もあれば、続かない夫婦関係もある。
「人間、同じじゃいられないんだよねえ」と言われて、思わず私は、「人間は変わらないですよ。でも、気持ちは変わるんです」と言ってしまいました。
私は、自分は変わっていないと思います。変わりたくても変われないのが人間です。
変わるのは、気持ちや、気分や、見方や、とらえ方や、環境や、まわりにいる人。
私は変わらない。変わったつもりはない。変わりたいと思ったこともない。
結婚してしばらくしたころ、私が休日ににんにくの皮をむいて、にんにくのしょうゆ漬けを作ろうとしていたときに、夫がにこにこしながら、
「いやー、君も変わったねえ。出会ったころに、『私は変わらないですよ』って言ってたから、どうしようかと心配してたんだけどさ。そうやって家庭的なことをするようになって、安心したよ」
と言ったのを、よく覚えています。そのときの私は、「私を一面的にしか知らなかったのね」と思っていました。私が家庭的ではない、というのは、会社にいるときの私であって、私にだってちゃんと家庭的な面はある、と思っていました。
今になってみれば、夫の言ったことも、私の思ったことも、どちらも間違っています。にんにくをむいていた私は、家庭的に変わったわけではなく、家庭的な面を出していたにすぎない。そして、私にちゃんとあると思っていた家庭的な面はかなり小さく、必要がなくなればほとんど消えてなくなりそうなほど、はかないものであったことも判明しました。
私は、夫が変わったとは思いません。変わったのは私の気持ちです。私の見方です。私の環境です。
それを踏まえた上で、やはり夫婦関係を続けたいとは決して思えないのですから、仕方ありません。
いやー、楽しかった。やっぱリアルで飲むのは楽しい。何年かに一度会う人だからこそ、楽しい。
毎日毎日、顔を合わせなきゃいけない人間関係は、やっぱり大変よね。
おやすみなさい。