私は毎朝とても気分がいい
私は本当に運がよいと思っています。毎日が幸せで、わざわざ考えるまでもなく、良い気分で過ごしています。思い返してみても、あー、あれは気分が悪かった~、とか、あの数日間は気分が悪い日だったなー、とか、思い出せない。
単に忘れてるだけかもしれませんが。
朝、目が覚めると、「ああ、幸せ」と思う。一人で目覚めて、家の中には私だけ。目覚ましをセットしていなくても十分に早起きで、急かされるでもなく、二度寝したいわけでもなく。
特に何かをしているわけではないけれど、とにかく、毎日幸せで、まいにち気分よく過ごしている。
気分という字は、“気”を“分ける”と書くけれど、たぶん、眠ることですべてがリセットされるのだと思う。だから、睡眠は大事。いやなことは、一晩寝たら、忘れる。本当に、私の場合、忘れてしまって思い出せない。
もちろん、いやなことがあったらいやな気分になるし、悲しいことがあったら沈むし、辛いことがあれば落ち込むし、腹が立つことがあれば怒りたくもなる。
だけど、それは、それ。そんなときに「気分よくなりたい」なんて、無理して気分転換するなんて馬鹿げているし、泣きたいときは泣けばいいし、怒りたいときは怒ればいい。ただし、一人で。あるいは、しかるべきお金を払って、カウンセラーの前で。
いい年した大人が、感情をむき出しにするのは、見ていてあまりみっともいいものじゃない、と思う。
私がいつでも毎日を幸せに過ごすことができているのは、まわりへのマナーだと思っているから。気分が悪いのは私の責任。体調管理には限界があるけど、気分管理は大人のマナー。「今日はキゲンが悪いんです」なんて、ぷりぷりしながら仕事するような人と、一緒にいたいわけがないでしょう。
無理やり自分の気分を変える必要はないと思う。けれど、時と場所をわきまえることを、忘れてはいけないと思う。
本当に、悲しんでもよいとき。たとえば大切な家族や友人をなくしたとき。それは、世間の側が、悲しんでもよいよ、と多めに見てくれます。
失恋したとき? それは、世間も認めてくれないでしょうね。なぜなら私はもう、大人だから。
だから、私だって去年の年末にものすごい失恋をしたけど、ちゃんと社会生活はまっとうしましたよ。男の側は、社会的にえらい迷惑をかけて逃げていきましたけどね。仕事、ほっぽりだして退社しましたから。派遣社員だったから良いようなものの。その尻ぬぐいも、ぜーんぶ私がやりましたから。傷心状態でしたけどね。大人ですからね。
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と、さっきブックオフで200円で買ってきた「貴方もこれで運がよくなる!~毎日をキラキラ過ごすための秘密の魔法100~」みたいなピンク色の本の最初のページを、マネして書いてみました。ピンクの本は「あなたも~しましょう」と書いてあるけど、私は事実に基づいて、「私は~しています」と書いています。
100個ぜんぶマネして書いたら、どっかの版元が本にしてくんないかな。