あぶ蜂とらず

寒くなってきました。と書いたところで、さっき用意した湯たんぽを台所に置きっぱなしだったことに気づきました。こういうの、なんて言うんでしたっけ? ぬかに釘? 違いますね。

 

捕らぬ狸の皮算用? それも違いますね。はい、持ってきて膝の上に置いて書いています。

 

今、この時点で私の脳内にはこのブログをどの方向に進めるか、2つの選択肢が思い浮かんでいます。

 

(1)私はことわざが好きである。

(2)私はとても寒がりである。

 

どちらの記事が書いたらアクセス数が増えるか、Googleさんに頼んでABテストを行いたいくらいです。

 

しかし、現実には今、(1)でも(2)でもない選択肢を書いているわけで、それは、昨年に読んだこちらの本の影響です。

 

 

マンガ経営戦略全史 確立篇

マンガ経営戦略全史 確立篇

 

 

 

マンガ経営戦略全史 革新篇

マンガ経営戦略全史 革新篇

 

 めちゃめちゃに面白くて、ばりばりに役に立つ本なので、全国の中小企業の経営者の方はぜひ読んだらよいと思います。経営者じゃなくても読んだらいいと思います。ちなみに私も、「加茂さんみたいな中小企業の経営者の方」と言われることが時々ありますが、最近、それはもんのすごいお世辞だということに気づきました。わが社は中小ではなくて、零細です。というか、個人事業主に毛が生えた程度。身の程を知れ! 加茂うさぎ!!

 

なんでしょうね、この勢いで書いてきて、すぐに行き詰る感じ。そして、自分の書いた文章に戻るわけです。えーと、そうそう、私、ことわざが好きなんですよ。

 

学生時代、友達に「〇〇(彼氏の名前)がほんま暖簾に腕押しやねん」とか、「わー、また〇〇先生怒らせてもうた。仏の顔も三度までやわ」とかいう話し方をして、笑われてました。ちなみに学生時代だけ、関西で過ごしてエセ関西弁を話してました。

 

人ってことわざをどこでどうやって身につけるのでしょう。私自身は、子供のころに家にあったことわざの漫画(たぶん学研さん)を読んで、それがめっちゃおもしろくて何度も読んでしまったのを覚えているのですが、そんな漫画に巡り合えなかった子供は、大人になる過程で星の数ほどあることわざをきちんと身に着けることができるのでしょうか。

 

 

なんか私、漫画ばっかり読んでるみたいですね(笑)。

 

上記のことわざ漫画は、とある家庭に外国人がホームステイする、という設定でした。名前まで覚えてませんが、仮にスティーブとすると、お母さんが「今日はお祝いだから、腕によりをかけるわよ」と言えば、スティーブが「奥さん、腕によりをかけたら料理がしにくいですよ」と不思議な顔をして、で、お母さんがその言い回しを解説する、みたいな。

 

めっちゃ覚えてるのは、お父さんの上司だかが家に来て、台所でお母さんがスティーブに「本当にもう、あの人お尻が長いんだから、いやになっちゃうわ」とこぼすと、スティーブが居間に出ていって、「ちょっと失礼…」と上司のお尻に定規を当て、「奥さーん、別にこの人、お尻の長さは普通ですよ!」と言うと、上司が慌てて「いやいや、どうも長居してすみません」と帰っていき、奥さんが「スティーブったらもう!」と怒る、みたいな漫画。

 

こうしてブログで書き起こすことで世の中になんの影響があるのかも全くわかりませんが、思い返してみると、私はこの漫画のおかげで「お尻が長い」ということわざと、「人の家に長居してはいけない」というふるまいを覚えたわけで、学研さんが私の人生に与えた影響は計り知れません。

 

はい、こうしてまた行き詰りました。いや、行き詰るというか、書いて満足するんだな。私の中に、こうして愚にもつかないことを語りたいという欲求があふれていて、それを毎朝毎朝、ブログに吐き出すことで、私の精神は新陳代謝をしているのでありましょう。

 

寒がりの話も聞きたいですか? 毎年冬が来て寒いなー、寒いなー、と思うたびに、私はたいへん涙もろくもあるので、尾崎豊の「とっても寒がりで泣き虫な女の子さ」という歌を思い出すのですが、私はかなり身長が高いので、ぜってーに「リトルガール」じゃねえんだよなあ、と残念な思いをする、という話です。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。