読むことと書くことの話
冷蔵庫にクリームチーズがあって、ネット(たぶんツイッター)で「とんがりコーンでクリームチーズをすくったツキダシが激ウマ!」みたいな記事を見かけたので、とんがりコーンを買ってきてやってみたけど、実は私はとんがりコーンが好きじゃなくて、いくらクリームチーズが大好きでも、やっぱりとんがりコーンの好きじゃなさをひっくり返すほどにはおいしくなかった。
夜中、風の音と、窓にたたきつける雨の音がすさまじくて、うるさくて寝られないと思いながら、これをブログに書くときには〇〇と書こう…と思っていたけれど、何を書こうと思っていたか、忘れてしまった。
さすがにこの雨と風では会社に行けないなあ、と思っていたけれど、朝になってみたら風も雨もやんで、晴れている。ほんのちょっとだけだけど、出社する予定。
これと言った趣味もない私だけれど、文章を書くのが好きで、よかった。とりあえず、ヒマつぶしになる。
文章を書くのが好き、というか、まったくもって苦にならない、というのは、さかのぼると本を読んできたからなのかな、と思わないでもない。これまでのインプットがあったからこそ、アウトプットができるわけで。ある程度、自分の書きたいことを満足に書ける語彙があるからこそ、自分で気持ちよくて書き続けてしまうのだよね。
といっても、私のインプットは子供のころからの総量で何とかなっている感じ。テレビをあんまり見ちゃダメって家に育ったので、本を読むしかなかったんだよなー。両親とも本を読む人たちだったので、本を読むのがごくごく自然なことだったし。
では大人になってから、難しい本を読んできたかというと、それはもう、全然ダメです。私にいちばんヒットするのは、ベストセラーになる新書レベル。私、あまり小説(物語)を読まないかも。最近は、文庫コーナーにいっても、全然よみたいと思えない。
こんな感じなもんだから、少し前まで変態レベルで本が好きな人たちばかりが集まる出版社にいたので、自分の本好きなんて全くもって大したことないと思っていたけれど、それでも世間一般レベルからしたら、まあまあ読む方、なのだろうな。
現在中1の長男は、勉強レベルはごく普通。中学生になって、成績がばっちり数字で見えるようになって、残念ながら「頭がいい」と世間に自慢できるほどではないけれど、だからといって、心配するような数字ではないし、何より私は“この子はバカじゃない”と安心している。偏差値とか成績は数字だけれど、頭がいいとか悪いとかは感覚だから、頭がいいと思っちゃえば、それは頭がいいってことなのだ。息子は決してバカではない。
そんな長男が、小6のときだったか、私に「母さんさ、オレに勉強のことで『本を読みなさい』しか言わないよね。オレ、今のところそれ、6割くらいしか信じてない」って言ったことがあって、私はうれしかったんだよね。あ、そうか私、息子に勉強しなさいって言ってないんだな、ってこともうれしかったし、息子が6割それを信じてくれてるってことも嬉しかった。そして何より、私の「本を読みなさい」と言っていることが、彼の心の中に残っていることがうれしかった。
自分の子供に限らず、人が、自分のやってることで幸せならそれでいいのだけど、お金がないとできない趣味の人は、大変だろうな、と思う。楽器とか、ゴルフとか? というか、そもそもそういう人たちはお金があるからそういう趣味を始めることができるわけで、そういう人たちからしたら、「お金がなくてもできる趣味しかない人はかわいそう」って思ってることでしょう。ははは、そうですね。お金はあった方がいいですね。失礼しました。
お金があったら何をしたいって、旅をしたいです。世界のいろいろなところへ、自分の身体を運んでみたい。自分の肌でその土地を感じたい。自分の目で異国の生活を見てみたい。
今のところ、興味が国内に向かわなくて、行ってみたいと思う場所は外国ばかりなのだけれど。
3年に1回くらい、海外旅行のできる人生が理想。そのために、500円玉貯金と、ユーロ建ての積み立て貯金をしている。今回、抑えきれずに前回の海外旅行から2年でまた別の国に行ってしまったけれど、次は3年後が目標。3年たてば、500円玉貯金も渡航費くらいになることが分かった。がんばって貯めよう。働こう。
さらにめっちゃ理想を言うと、ブログからの収入で本を買えるくらいになったらいいなあ。昨日つらつら思い出していたけれど、数年前に別のブログをせっせせっせと書いていたころ、毎日500くらいのアクセスがあったのだった。それは、テーマを絞って、読者対象もとても明確で、伝えたいことがしっかりあって書いていたブログだった。そのころはまだブログでおこづかい稼ぎとか、そこまでメジャーじゃなかったんだよなあ。
あ、さらに思い出したけれど、それより前に、私、読書ブログを書いていたこともあった。そうだよ、私、めっちゃ本を読んできたんだよ。そのころ、私は2人目の子供を産んだ後で、家から出るときは、いつも幼児(長男)と赤ちゃん(娘)連れで、世間を私を「母親」としか見なかったけれど、育児書や絵本ばっかり読んでるわけじゃありません!みたいな気持ちで、私はこんな本を読んでます、って書くことで、母親だという以前に、私はこんな人間です、ってことをアピールしたくて、読書ブログ書いてたんだよな。
そのころ、猛烈に「こんな本を読んだよ!」ってアピールしたかったことを覚えている2冊。
- 作者: サイモンシン,Simon Singh,青木薫
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2冊じゃなくて3冊になっちゃったけど。両方とも2007年か。おかしいな、娘が生まれた年と合わないな(笑)。
脳はいつでも嘘をつく。過去の順番とか、勝手に入れ替えて、好きなストーリーを作っちゃうんだよねー。困ったもんだ。