危険な食べ物

失敗するのがみっともないとか言ってないで、痩せよう、と宣言してから何日? 先週くらいには、もともとの体重から1.4キロくらい減って、がんばってる、がんばってると思っていたけど(実際、がんばってた)、今日になって、わずかマイナス0.6キロに戻っていた。体重って、減らすのは少しずつしか減らないのに、増えるのは簡単にあっという間に戻る。なんでー。生物としておかしいでしょ、この仕組み。

 

生物としておかしい食生活を、しているのだな、私たちは。私の場合、天敵はホットケーキです。ホットケーキ、便利で、おいしくて、危険すぎる。ホットケーキミックスは常備だし、子供もすぐに食べたがるし、簡単に焼けるし。

 

と書きながら、これ全部、理由と結果をひっくり返すこともできるのだよな…。

 

常備できる食材は、ホットケーキミックスに限らない。パスタだって、乾麺のうどんだって、なんならパックに入ったごはんだって、いやいやそもそも米を置いておいて、炊けばいいんだよ。米、常備できるっしょ。

 

子供もすぐ食べたがる…ってのも、なんかウソくさい。うちの子たちがいつも食べたがるのはグミとかポテチとかじゃがりことかだ。毎回毎回、そういうお菓子ばかりを食べさせるのはなんとなく罪悪感を感じるので、しょっちゅうホットケーキを焼くのだ。ホットケーキを食べさせることには、いっさいの罪悪感が、ない。

 

そして、簡単に焼けるというのがそもそも大嘘なのだ。ホットケーキミックスからホットケーキを作ると、ボウルと菜箸とゴムベラがべたべたになるし、フライパンも使わなきゃいけないし、食べた後のお皿ははちみつとバターでしっかり汚れるし。これだったら、ゆでたまご作るほうがずっと簡単。キャベツを手でちぎってツナ缶開けて、サラダを食べるほうがずっと手軽。

 

なんだけど、混ぜたり焼いたり洗い物をしたり、というめんどくささを、はるかに超えて、ホットケーキは美味しいのだ。悪魔の食べ物なのだ。

 

我々人類は、蟹肉のためなら固い甲羅に立ち向かう精神を持ち合わせているのだ。美味しいものを食べるためなら、苦労を苦労とも思わないというのが人間のサガなのだ。

 

私の場合、それがホットケーキなのだ。ああ、私の好物がゆでたまごとかりんごとかだったらよかったのに。ゆでたまご? 殻むくのめんどくさい…。りんご? 高くない? 食べるとき皮むくのに包丁が汚れるし…。

 

ゆでたまごが何より好き、って人は自然にゆでたまごダイエットができちゃうんだろうなあ、と思ったんですが、どうでしょう? りんごも同様。

 

おやすみなさい。