歩き出した

おおう、投稿が2日空いてしまった。この2日間で、だいぶ回復したのだ。ひざをかかえていた日曜日から、少しだけ、歩けるようになったのだ。

 

バッターボックス、ねえ。今は、とりあえず向かっているのがバッターボックスなのか、ベンチなのか、はたまたサッカー場なのか、自分の家なのか、わからないけど、とりあえず、歩き出した、感じかな。

 

そうだよ。私がするべきことは、野球じゃないかもしれないのだ。バッターボックスに立て、と言われて、空振りを怖れていたような気もするけれど、なんなら野球なんかやめてしまえばよいのだ。

 

そうね…。

 

バッターボックスで、空振りするのは怖くないの。怖いのは、自分のフォームがみっともないこと。「あいつ、バットの持ち方も知らないんじゃねえの」と思われること。それは、正直、怖い。

 

だって、知らないんだもの。本当に。「バットはこうやって持つんだよ。重くない? 重かったら、少し、持つところを変えてごらん。構えてごらん。もうちょっと上に上げられる? バットはもう少し立てたほうがいい。ここから、こうやって振るんだよ。ああ、ちょっと違うな。腰の位置はそのままで。わきをしめて。もう一回、振ってごらん。」…と、えんえん、バッティング指導の台詞を書き続けてしまいそうですが、何が言いたいかというと、素振りも練習もなしで、いきなりバッターボックスに立たされるのは、恥をかきそうだからイヤなんです、ってことです。

 

せめて、恥はかかないってわかっているところに行きたい…。恥ずかしい、と思ったら負けなのかもしれないけど、恥ずかしいと思うのは私なのだから、恥ずかしい、と思う私の感情を、認めてほしい。私は私で、ああ、私は恥ずかしいんだな、と認めているのだから。

 

で、今は私は何をしているかというと、ふらふらとりあえず、歩いている感じですね。幸い、歩き方は知っているのです。方向は分からないし、どこにたどり着くのか、どれくらいの距離があるのか、分からないけれど、とりあえず、歩き出した感覚はあります。

 

歩いていることは、恥ずかしくないかな。恥ずかしいことはないな。歩き方は、そんなにみっともなくないと思う。ふらふらしてるかもしれないけど。よちよち歩きかもしれないけど。

 

どうか、この足が、もうしばらく、止まりませんように。力ない足取りだけれども、私をどこかに運んでくれるのは、自分の足しかないのだから。一歩を踏み出す、その歩みが、あと少しだけ、続いてくれますように。