隣で眠る人

おはようございます。

 

昨日の夜、別居を始めてから初めて、娘が泊まりにきました。

 

隣で誰かが眠るのは久しぶりで、私は寝つけるか心配でしたが(自分が緊張して寝つけないのではないかと)、娘の寝息が聞こえてきて、安心して眠りました。

 

でもやっぱり緊張していたみたいで、ずいぶん早くに目が覚めてしまいました。ふと隣を見ると、娘がいない。あれ、と思ったら、布団の足もとの方に、体を半分くらい出して寝ていました。なんて寝相が悪いのだ…。このまえ移動教室があったばかりだけれど、大丈夫だったんだろうか???

 

しばらく娘の寝姿を見つめていました。人の、無防備な姿というのは、なんと愛しいものか。前にも書いたければど、私のいるところで眠ってしまう人、というのを私は愛しく思います。私のことを信頼してくれているということだから。

 

まー、前の会社で、一緒に働いてる立場でいっつも居眠りしてた同僚には心底腹が立ってましたけどね!

 

無防備なのと、無関心なのとは紙一重ですね。眠っている人の姿を、無防備だと解釈して愛しく思うのと、無関心だと解釈して「お前ちょっとは私に気遣え!」と思うかは、私の気持ち次第ですが、まあ、すべての人に対して「無防備でかわいい♡ 私、信頼されてる☆」とか思うのは、さすがにおめでたすぎます。

 

私も、安心して誰かのもとで眠りたい。私はもう大人だし、一人でも安心して眠れるのだから、誰かがいることで、もっと安心して眠れるっていうのは、かなり難しい状況なのではないかと思います。たとえば、ぶっそうな地域とかだったら、旅行の同伴者がいた方が安心、みたいなことはあるかもしれませんが。

 

でも私は、基本的に相手に気を使いすぎるので、旅行も一人が気楽です。そう、私、社交的ですけど、社交的なのは人が好きなのではなくて、人に気遣うことが苦手ではないからです。なんですけど、必死で気を遣う人間なので、疲れるのです。

 

まあ、こういうことはあんまり書きたくないですが、夫も同じタイプの人でしたね。まわりにとにかく気をつかう人。その夫が、唯一私の前ではまったく気を遣うことなく、私のことなんていくら傷つけてもかまわない、と考えていたために、私はもう彼とは一緒にいられない、と思いました。私は私で、まわりの人への気遣いと同じように、彼に対して、むしろほかの誰よりも彼が幸せになるように、気を使い続けていたので。

 

夫と離れて暮らすことで、私は安心して眠ることができるようになりました。前は、夫の足音が聞こえるだけで、体がこわばって、泣きたくなっていた。恐怖に支配されていた。

 

今は、何も怖くないです。何も。