以前私に起こったこと

まー、毎日、毎日、何のためにせっせと書いているのかなー、と思わないわけはないんですが、これ、私の生存証明みたいなものです。生きてるよー! と、誰にともなく叫んでいる。

 

私にとっては生きていることが喜びで、でも、たぶん私がいなくても世界は回っていくので、自分で自分の存在をこの世界に刻みつけるみたいな。そんな気持ちで書いてます。

 

新卒で入社した会社を辞めて3年が経ちました。会社を辞めるきっかけの大きな1つになったのが、以前に習っていた習い事の先生の、50歳の誕生日をお祝いするからうさぎちゃんも来て、と、かつての教室仲間に誘われたことでした。めっちゃ仲良かったグループでしたが、一人辞め、二人辞め、という感じで少しずつ減っていって、それでもその当時、まだ教室に通い続けていた友達が残っていたので、その彼女たちが誘ってくれました。

 

50歳の誕生日を祝うというのはサプライズパーティーで、それでもバーみたいな借り切った会場が満席で、弟子とかつての弟子たちが、勝手に自主的に開いたその宴席で、私はその先生がめちゃめちゃ愛されているなあ、というのを感じたのでした。

 

もちろん教室の先生として、ではありますが、その立場を超えて、なんというか個人として多くの人から慕われて、こんなにたくさんの人がお誕生日を祝ってくれるその存在が、私はうらやましかった。

 

そのころの私は、単なる会社員である自分に閉塞感を感じていて、あー、これを書くのはけっこう恥ずかしいんですが、「私じゃなきゃできない仕事」がしたい、と思っていたのです。30代も半ばを過ぎて、自分探しの若者じゃないんだから、ほんと、お恥ずかしい限りなんですけど。

 

でも、あのときの私は、もうそれだけで頭がいっぱいで、私なんて、私なんか、こんな人生、こんなもんか、と悩んで悩んで苦しんで苦しんで、ホント、毎日つらかったのです。自意識が高すぎるというか、おこがましいにもほどがあるんですけどね。

 

なんですが、「そうだ、会社辞めよう」って思いついたとたんに、ぱあああ、と世界が明るくなったのです。同じ会社にいる限り、悩みが晴れることはないと思っていたのですが、その条件を外したら、一気に自分の気持ちが軽く、明るくなった。

 

あれからもうすぐ4年になります。この4年間、私なんて、私なんか、という悩みはなくなりました。もちろん、別の悩みが次から次へと沸いてきて、すべてが順調というわけでは全然ないけれど、あの頃みたいに自分を否定して苦しい、みたいなことはなくなりました。

 

人生って、1つ1つ悩みを解消していくクエストみたいなもんなのかも。その解消のマイルストーンみたいなものが欲しくて、人はもがくのかもしれませんね。