前の会社の上司の思い出

今日は朝から動いてます。後であれやって、これやってー、と考えていたら、調べものに関連して、前の会社の上司のことを思い出しました。

 

ものすごく頭のいい人で、実績もあって、話していて感じが悪いと私は思ったことがなかったのだけど、ものすごく部署の人たちから嫌われていた。

 

私は入社9か月でその部署に配属されたばかりで、彼のすぐ隣の席に座らされた。そして、その時は全然分かっていなかったけれど、私の異動と同時に、彼が初めて管理職になったのが、その部署だった。

 

彼は、一日中ぐちを言っていた。「オレの人生、なんでこんなことになっちゃったんだろうなあ」「こんなとこに来るはずじゃなかったんだけどなあ」と。

 

今思えば、これをまだ入社1年未満の私に聞かせていたという時点で完全にアウトだけれど、バカで素直で若かった私は、この人はかわいそうな人だなあ、自分の人生が思うようにならない気の毒な人だなあ、と心の底から同情していた。

 

彼の仕事の指示は明確で、私の仕事量が少ないうちは「早く帰るのも能力のうちだから帰りなさい」と言って、職場のみんなが残業している中で、一人で帰らせたりしてくれた。もちろん、彼自身も、いつもマイペースで仕事をする人だった。

 

私は最後までその上司のことを嫌いだと思ったことはなかったけれど、まわりは完全に嫌っていたし、他の部署からも嫌われて、その後、どんどん結果が出なくなっていった。今思えば…すべては今思えばなのだけど、会議の場で成績の悪い営業地域のことを完全にこき下ろして、会社のナンバーツーの怒りを買い、「あいつの部署の商品は売らなくていい」という指令が全国の営業マンに下されたのだから、結果が出なくなって当たり前だよね。まー、今思えば、そんな私情で指令を出すナンバーツーのいたような会社なんだから、辞めてよかった。

 

と、文字にしてしまうと、救いようがない感じなのだけど、何より救いようがなかったのは当時のバカで素直で若かった私で、それをすべてそういうものだ、と受け取っていたのですよね…。

 

何が言いたかったかというと、いくら頭がよくて仕事のできる人でも、まわりをバカにしてはいけない、ということなのです。上で書いてたことと、この本旨がうまく結びつかなくて、ちゃんと伝えたいことを伝えるためには「書き直し!」と、まさにその上司にけちょんけちょんに直された企画書のように、書き直ししなければいけないのですが、すでに私はバカで素直な若者ではなく、バカで素直なおばちゃんなので、このまま公開しますよ。

 

皆さまも、よい1日をお過ごしください。