先に謝っておきます

夕方、事務所でバイトが来るのを待っていたら、うとうとしてしまって、ふっと気づいたらバイトの男女がへらへらして入ってきて、「完全に遅刻でしょ! まずは謝りなさい!」と、怒鳴り散らしながらも、寝ぼけていて自分で何を言っているのか分からない状態…という夢を見た。なんでしょう、疲れているのかな、私。

 

私は、人に対して怒るのが苦手だ。なぜかというと、人から怒られるのが嫌いだから。自分にされてイヤなことは、相手にもしたくない。だから、怒れない。

 

ミスを責めたら、自分がミスをしたときに責められる。そんなのイヤだ。人間、だれだって間違える。私は、自分が間違えることを知っているから、間違えた人間を責めたくない。

 

子供を怒りたくなるのは、自分が子供の時を忘れているから。あるいは、自分だって子供みたいなときがあるのに、それを棚に上げているから。

 

だから、私は子供にも怒らない。

 

無責任だと思われるかもしれないけど、誰かが私のことを無責任だと思うことより、子供と私がそれぞれ幸せで、お互いに一緒にいるときにきげんよく過ごせることのほうが、ずっと大事なのだ、私にとっては。

 

もちろん、子供が誰かに迷惑をかけたら謝りますけど。長男が年下の子のポケモンカードを取ったことがわかったときはそのおうちに電話してお父さんと話したし、次男が不動産屋さんの車に傷をつけてしまったときは菓子折り持っていった。

 

この先、子供が自分で謝れるなら謝ればいいと思うしね。

 

だから、ミスしないことや迷惑かけないことより、謝ることを覚えてほしいのよ、子どもたちには。”謝ったら死ぬ病”にかかる前に。