悲しみも怒りも

ブログを書くというのはただひたすらに自分だけに向き合えばいい時間で、それは私にとってものすごく安心できる時間だ。私は、自分のすべてを受けとめられる。自分の中にどんな感情が沸いてきても、どんな考えが生まれてきても、それを認められる。

 

もちろん、腹の立つこともあれば、どす黒い感情もあるけれど、そんなことを考えてはいけない、とか、こんなことを思う自分は間違っているとか、そんな風に思うこともない。ああ、腹が立っているな。ああ、この感情はどす黒いな。それを、受けとめるだけ。

 

感情を抱くことは、悪いことではない。それを行動に移して、だれかを傷つけなければ。どす黒い気持ちを相手にぶつければ、相手は傷つく。むしろ相手が自分を防御して反撃に出てきたとしたら、こちらが傷つく。身体的な攻撃ならばなおさら。

 

最近、過去の仕打ちに対しての怒りがよみがえることがよくある。悲しみは癒えるけれど、怒りは消えない、と思う。悲しみは、だれかと共有することができるけど、怒りは共有できない。正義の感覚はそれぞれ違うものだから。

 

悲しみは、とことん味わう。怒りは、思い出さないようにする。ふっと襲ってくる怒りの感情は、その存在を認めるけれど、なるべく、なるべく、思い出す時間を減らす。楽しい時間を増やす。思い出す原因を排除する。

 

遠くへ、遠くへ。逃げる、逃げる。