小さく小さくひとつずつ
どうにも不安になるとき、というのが私にもあって、どういう状態かというとそれは、先が見えなくなるとき。
先が見えないというのがどういう状態かというと、「先」というのを自分の予想できる範囲を超えて設定してしまうとき。つまり、無限の未来。
この先の人生、何があるかわからない。身体の不調が大病の萌芽かもしれないし、いつまでも死ねなくて何歳になっても働き続けなければいけないかもしれない。
これは、予想しても想定してもどうしようもないことで、絶対安心になるという方法はない。だから、考えるのをやめる。
とにかく、今を大事にすること。明日のことを考えること。1週間の予定を見直すこと。1ヶ月以内の約束を確認すること。
計画や目標を立てない人生は、向上や大成はないかもしれないけれど、不安につぶされてしまうよりはいい。
小さく、小さく。
自分の時間を区切って、将来をなるべく小さく見据えて。
今日を生きない限り、明日は来ない。
「毎朝ラジオ体操をする」という目標も、1日、1日の行動を積み重ねるしかない。今の時点で一気に1年分のラジオ体操をしてしまうことはできないのだ。
1つずつ、1つずつ。
1日ずつ。
はい、仕事します。ったくもー、日曜のこんな朝から。あたしけっこう働いてると思うんですけどねえ。じっと手を見る。