映画『ハンナ・アーレント』

体感的には10日くらいかけて、細切れで見ました。

 

 2,3年前に出かけたセミナーでごく一部が上映されて、ずっと気になっていたけれど、これまで見る気になれなかった。

 

とにもかくにも、登場人物がみんなめちゃめちゃタバコを吸います。当時はそれが当たり前で、映画はそれを忠実に再現しているのかもしれないけれど、見ていて不自然なくらい、すっぱすっぱ。

 

「思考が人を強くする」という彼女の最後のスピーチに至るまで、壮絶。ハンナは勇気の人。思考停止に陥ることは簡単。だけど、思考を放棄することは、人間であることを放棄することだ。

 

民族とは何かということについても考えさせられる。「〇〇民族だから」というだけの理由もおそらく、思考停止への入り口なのだろう。

 

思考、思考、思考。思考だけの人間は尊敬できないけど、思考できない人間はもっと尊敬できない。頭ばっかりでも体ばっかりでもダメよね、ってCMがむかーしあったけど、ホントそう。

 

思考は目に見えないものだから。触れないものだから。思考を表すには言葉しかない。そしたらやっぱり、言葉は大事にしなければ。言葉をしっかり鍛えなければ。

 

今日はこれからもう1本別の映画を見ようかと思ったけど、なんだか疲れたから寝ちゃうかも。おやすみなさい。