あのころの未来

数々の困難を乗り越え、シャンパングラスに入ったゼリーキャンドルに火を灯した昨晩の私でしたが、部屋の電気を消して浮かび上がるキャンドルの姿は、それはそれは幻想的で、美しゅうございました。写真はありませんよ。想像してください。あなたの想像力の中のキャンドルがいちばん美しいのです。何が美しいって、炎がグラスのゼリーを通して、光の輪となってテーブルに円を描く、その光の輪が美しいのです。ほらね、私の貧相な描写力なんかでキャンドルの美しさを伝えるより、あなたの想像力の中のキャンドルの姿の方がずっと美しいでしょう?

 

静かに控えめに、小さく赤く灯る炎を見ていたら、小学校のときの理科の実験を思い出しました。ろうそくに火をともして、チョークの粉を落として、その粉の動きでろうそくのろうの動きを目で確認する、という実験でした。ろうそくの炎によって、ろうが溶け、溶けたろうがしんに吸い上げられて炎として燃える、という仕組みを理解する実験でした。

 

炎を見ながら、思考の漂うままに任せていたら、次々と理科の実験を思い出して、私は小学校のころ、本当に理科が好きだったなあ、ということを思い出しました。ええ年こいた大人が、「やっぱり私はこれが夢だったんだ!」といきなり何かを追い求めて成功したりする、みたいなストーリーが世の中にはわりとあったりすると思いますが、だとしたら、私は小学生のときの理科好きを思い出して、これからどんな夢を追いかけるだろうか、みたいなことを考えましたが、何も思いつきませんでした。どう考えても、理科の続きをするより、こうして毎日ブログを書いているほうが楽しいです。でも、小説家になろうと思ったこととか、エッセイストになろうと思ったこととか、はありません。書けば書くほど、その道のプロたちがどんなにすごい人たちかを思い知るばかりだから。

 

それにしても、小学生のときの私は理科が好きでした。空気の混じらない純粋な気体を集める方法として、水上置換法というものを習ったときに感動して、お風呂で歯磨きに使っていたコップで、純粋なおならを集めて母親に報告したら、「そんな汚いことしてはいけません!!!」と、母からめっちゃ怒られました。小学生男子みたいなエピソードだな(笑)。

 

というわけで、ロマンチックな炎を見ていたら、小学生のときにおならを集めたことを思い出した、というオチでした。そのおならに火をつけてみた、という流れにでもなれば、炎つながりでさらにいいオチだったかと思いますが、おならは怒られて終わりでした。そのころ、世の中にはまだブログなどというものはなかったのです。たぶん。私たちは、とんでもない未来を生きていますね。

 

きのこらぼ きのこで菌活!

↑きのこのホクトさんのページで 

プチプラで実現! 大掃除にも活用したい片付けアイデア【片付け上級編】

ですって。きのこが大好きでお掃除が大嫌いの私にとっては、まさかの展開ですわ。