ゆらゆらぐらぐら

借りてきたDVDで、

 

キャロル(字幕版)
 

 を見た。

 

これまた激しく心を揺さぶられる映画で…、今、ちょっと自分の感情を持て余し気味。

 

キャロルは、ケイト・ブランシェット演じる年上の女性。そのキャロルに恋をしてしまう主人公テレーズのルーニー・マーラがもう、言葉にならないほど魅力的で…。映画の中のセリフ、「天から落ちてきたみたい」そのもの。この地上のものとは思えないほどの…うーん、当てはまる日本語を知りません、私。可愛いでもなく、可憐でもなく、清らかでもなく、儚いでもなく。

 

きっと天使はこういう姿をしているのだろう、と思わせるレストランのシーン。彼女を前にしたら、必死で自分を保とうとしてもそれは無理だろう、と思わせるホテルのシーン。恋って…ってこういうものなのね。こういうものだよね。

 

そしてキャロルが母親でもある、ということ。さすがにその部分に心を動かされないわけにはいかなかったけれど…何より感情が揺さぶられたのは、離婚の調停で「私たちは醜くないはず」と夫に告げるシーン。最後の最後、キャロルが譲れなかったもの。どんな状態でもいいから娘に面会できること。その上で譲れなかったこと。自分が自分であること。

 

1人では、たぶん消化しきれない映画。だけど、分かち合う相手が現れるとは思えない映画。私はこの先、何本そんな映画を見るのだろう。