邪悪な食欲

昨日から、何となく邪悪な食欲に脳を乗っ取られている気がする…。

 

邪悪な食欲、というのは、今の自分の状態を表そうとして、今思いついた言葉。本当はお腹なんて空いていないのに、なんとなく食べてしまう。なんとなくお腹が空いているような気がしてしまう。

 

手っ取り早く満腹感を得ようとして炭水化物を摂取する、というのが最悪の結果を生み出す。最悪の結果というのは、お腹周りにつくぜい肉のことですけどね。

 

ときどき、自分で何がしたいのか分からなくなるとき、あるいは、自分のしていることに自分で言い訳や納得をしたいとき、「私は妻である前に女性だ」「女性である前に人間だ」「人間である前に動物だ」という風にさかのぼって考えることがあります。

 

悩んだり、迷ったりするのは、人間だからなんですよね。相田みつをさんの「人間だもの」。あれはすごいですよね。なんでもその一言で言い訳できてしまうのですから。

 

なんですが、私は悩んだり、迷ったりしたくないので、「人間だもの」ではなくて、「動物だもの」と、考えることにしています。

 

会社がつぶれたらどうしよう…という不安に対しては、そもそも動物は会社なんて作らないんだから、と開き直る。

 

子供がぐれたらどうしよう…という心配に対しては、そもそも動物にはぐれるとか非行とかないんだし、と考える。

 

このままずっとパートナーが現れなかったらどうしよう…という懸念に対しては、そもそも動物としての発情期はもう終わったんだからいいじゃん!と自分を慰める。

 

で、この邪悪な食欲を感じるのは、人間だから、だと思うんですよ。例えば肉食獣だったら、お腹がすいたら本気で狩りに出るでしょう。何となくお腹がすいている気がするけど、全力で狩りをするほどではないから果物を食べる、とかしないし。草食動物の空腹というのをイメージしてみると、なんとなくあいつらはいつも草を食べて、しかもそれを反芻したりして、常に植物性のものが体内を回って、デトックスしてるような、美しいイメージですよね。だからといって、ばりばりグリーンサラダを食べたい気分かというと、そこまでおしゃれな気分でもないから、あ、これは邪悪な食欲だな、と。

 

邪悪な食欲に脳を乗っ取られている状態というのは、人間が作り出した悪しき文化に振り回されて、身体のセンサーが正常に動いていない状態なんですよ。あくまで私の体感ですけどね。

 

本当はさー、もう一個理由があってさー、それは、子供がいつでもお腹すいたときに食べられるように、と思って買ってきたシリアルの大袋を、子供が全然食べないから、なんだよねー。私、どーしても食べ物を捨てるってできなくて。誰も食べないと自分で食べるしかないじゃないですか。シリアル…邪悪な食欲を満たすのに最適なものなんですよね…決して栄養価が低いわけでもジャンクなわけでもないんですけど。

 

もう、あとちょっとだけ、身体をしぼりたいと思っている42歳のおばちゃんには、栄養価が高すぎるんです。そして、美味しすぎるんです。ああ、カル〇ーさんに罪はないのに、ごめんなさい。