目標は数字で立てるんだよ

右も左も分からないままに会社経営をしておりますが、そんな経営者は私だけではないようで、しかしそんな経営者をわが国家は困ったものだと思っているようで、税理士さんから、「ちゃんと数字のことを分かる経営者を国としても育てたいみたいなので、加茂さん、一緒に事業計画を立てるっていうの、やってみましょうか」とかなんとか、そういうお誘い(というか叱咤激励)を受ける。

 

目標を立てるとか、計画を立てるとか、苦手なんだよー。行き当たりばったりでも何でも、その場で最善策を取るしかないって思ってるからさー。

 

なんて言ってても、株主は納得しません。当たり前じゃ。

 

税理士さんからは、「加茂さんが10年後にどうなっていたいか、それが大事なんですよ。10年後の目標に向かって、じゃあそのために5年後、3年後、この1年、何をしていくかっていうように、目標を立てるんです」って言われた。

 

なるほどー。分かります。分かります、が。

 

10年後、どうなっていたいか、と言われると、どんな状態であっても私は幸せだろうなー、とか思ってしまうわけです。お金があってもなくても、会社があってもなくても、きっと私は幸せに違いない、と。

 

なぜかというと、これまでの人生で、いつも今がいちばん幸せなので。もう、40年以上この法則が揺らいでいないので、私の脳はそういう仕組みになっているのだと思う。

 

しかーし、いかん、いかん、いかん。そんなことでは、本当に会社がつぶれる。

 

こういうときこそ、数字で考えるのだ。「お金がなくてもいい」って、感覚的なことを言っていてはいかん。ついこの間「3年に1回は海外旅行に行きたい」って書いたばかりじゃないか。3、とか1、とか、やっぱり数字を出すと強いな。3年に1回海外旅行に行くためには、それなりに貯金できる額を稼がないと、送りたい人生が送れないぞ。

 

私が幸せだっていうことを証明する数字は1だ。1人。ひとりが分かってくれたらいい。事業に失敗したとしても、「うさぎはよくやったよ」とか、「でも、うさぎめっちゃ楽しそうだったよね」とか、わかってくれる人が1人でもいたらいい。

 

この1人は、本当は自分じゃダメなのだ。現時点でも、仲良しの母親や、まわりの友達は認めてくれると思う。でも、欲を言えば、ちゃんとしたパートナーに認めてほしいのだ。

 

あー、10年後、私には新しいパートナーができているのかしらん。

 

いかん、いかん、いかん。私生活でのパートナーができればそれでいいや、とか、そういう甘っちょろいことを考えてるから、数値目標が立てられないのだ。数字、数字、数字。金、金、金。

 

お金はすべてではないけれど、お金で解決できることって、たくさんあるんだよね。お金がないことを言い訳にして、あきらめなきゃいけない人生もあるんだよね。

 

数字ね。はい。数字。がんばります。目に見えるものね。数字はね。