なぜサボることができるのか
私にはとても良い友人がいるので、「やりたくないことだったらやらなくていいよ」とか、「うさぎだって休みが必要なんだよ」とか、私がモラルに反するとか人を傷つけるとか中毒性のあることに手を出すとかじゃない限り、「うさぎはうさぎのままでいいんだよ」って言ってくれるんですよね。
で、私はそれを真に受けて、今日1日、ちょーマイペースで仕事してたんですけど、ふと気づくと、仕事にぜんっぜん関係ないサイトとか見てて、あ…これは…って気づいたことがあったんです。
何かというと、前の会社で、隣の席の先輩が、ぜんっぜん仕事しなくて、しょっちゅう机の下でタブレットいじってたり、パソコン画面もあきらかにネットサーフィンだったりして、この人は、なんでこんなに平気でサボることができるのだろうか、って思ってたのだけど、今日の私はまさにそんな感じで。
で、気づいたのです。自分で責任持てるからサボっても平気、って思ってるんだなあ、と。
その先輩、納期が全然守れない人だったんですけど、それでも、納期の直前になると、ものすっごい残業ばっかりしてたんですよね。逆に言うと、残業がいくらでもできてしまう環境の人で、残業さえすれば取り返せる、って思ったら、仕事に計画性なんてなくなって、サボれるときにはいくらでもサボっちゃえ、ってなる。
私は、子供小さかったし、残業も休日出勤も無理だったし、とにかくもう、前倒しできるものはかたっぱしから前倒しして、ほとんど残業なしで納期に間に合わせる仕事を心がけていたんです。
自慢すると、同じ納期で私のほうが先に仕事を仕上げたから、上司から「あいつの面倒を見てやってくれ」って、その先輩の仕事を手伝ったこともありましたよ。あー、私ってばなんて優秀な会社員だったんだ。
いや、そんな話じゃなくて。
なぜ私が今日、ものすごくのんびりできてしまったかというと、自分で責任持てばいいや、って思っちゃってるからなんですよね。苦しむのは自分だけだ、って思うと、全然がんばれない。
私はわがままで身勝手な人間ですが、力を出せるのはいつも誰かのため、なのかもしれない。自分のことは好きだけど、自分のために頑張るのって、あんまり得意じゃないのかもしれない。
会社員のときは、上司や同僚に迷惑をかけたらいけない、って、一生懸命働いていましたからね。サボってた先輩は、思いっきり私に迷惑かけてましたけど、そこまでの想像力がなかったんでしょうね。
ということは、想像力の違いなのかな。人間、遠いもの、はっきりしないものの想像って、リアルに響かないんですよね、きっと。
はあ。私、やっぱ組織に戻ろうかなあ、なんてなー。