さて私は八方美人でしょうか

昔から、性格診断とか心理テストとかに疑問を持っていて、たとえば自分のことについて、「当てはまるものに〇をつけなさい」みたいに言われて、「相談を受けたり悩みを打ち明けられたりすることが多い」みたいな項目は、“他の人がどれくらい相談されてるか分からんからこんなの答えられん!”と思っていた。

 

たとえば、学生時代、1週間に1回、友達から悩みを打ち明けられたりしていても、それは学生の平均からして多いのか? 少ないのか? 自分で多いと思えば「多い」だし、自分で少ないと思えば「少ない」になってしまうんちゃうんか?

 

あと、「失敗してもくよくよしないで乗り越えらえる」とかいう項目、こういうのは、自分でそうだと思ってイエスに〇をつけつつ、“これって本当の自分じゃなくてなりたい自分ちゃうん?”と思いながら答えていた。

 

たぶん、ずいぶーん前に『心理テストはウソでした』みたいな本も出た気がするし、今ではそういう性格分析の手法も向上してるはずだから、あまり意味のないことにお金は使われていないはずだろうけど、まあ、性格を点数で表すなんて無理だし、表したところで万人に対してその性格であるはずがないし、大事な人にだけ、いい面を出しておけばいいんではないかと思います。

 

あからさまな八方美人がバレると友達が離れていくかもしれませんが、離れていったらまた次を見つけたらよい。離れていってほしくない人にだけは「あのときは仕方なくてそうしたけれど、あなたには離れていってほしくない」ということを伝えたらよい。結果、相手を取り戻せるかどうかは分からないけれど、謝ることは権利なのだから。

 

なんでこんなことを考えたかというと、昨日とあるイベントを企画して、友達に呼びかけたところ、付き合いの短い人からは「このイベントうさぎさんが好きな人しか行きませんよね」みたいなことを言われ(その人は来なかった)、別の人からは「うさぎさんらしいなと思った」と言われ、さらに別の人からは「何の疑問もなく普通のイベントとして来た」と言われ…という感じで、何事も、一人ひとり、受けとめ方が違うのだなあ、私のやることもそれぞれ別のニュアンスで受けとめられているのだな、と思った次第でしたので。

 

そうそう、「八方美人」っていうのも微妙な言葉ですよね。誰しも八方美人な面がなければ、世の中わたっていけませんので。私はあまり八方美人になりたくなくて、常に正直でいたいと思っているけれど、でも、仕事の付き合い上、つんけんしたり、あからさまにあなたのことはよく思っていません、みたいな態度を取ることはあまりしないので、その裏で会社のスタッフに「あの人、ちょっと困ったちゃんだねー」みたいに愚痴をこぼしているのが、八方美人といえば八方美人、かもしれません。

 

誰しも完璧ではないのですよ。

 

でも、たまーに、びっくりするくらい、誰かが美人に見えちゃう瞬間ってあって、それはそれで、その一瞬の真実。

 

とか言い出すとまた長くなるので今日はこのへんで。