掃除機が嫌いな言い訳

つねづね私は、人はもっと動物みたいに生きればいいのに、と思っていて、動物みたいにってどういうことかというと、今のこと、自分のことだけを考えて、生を享受する、みたいな感じです。

 

動物は、自分が幸せか不幸せかなんて考えないし、過去や未来のことを考えすぎないし、そのとき、そのときで必要なものを手に入れる努力だけをして、嬉しいことがあれば尻尾をふって素直に喜ぶし、怖いものからはさっさと逃げるし、みたいなそういうことです。

 

でも、たぶん、動物みたいに生きるって、あんまり頭のよい生き方には見えなくて、人は脳がおかしな風に発達しすぎたから、頭の悪い生き方をするのはカッコよくない、みたいな文化というか、価値観が生まれちゃったんではないですかね。

 

動物的というか、生物的に言えば、私なんてもう子供も産み終えて、女性ホルモンも減退しつつあって、もう正直このまま老いさらばえてもいいような身ですが、それでもやっぱり人間の文化にしがみつくというか、男性から食事に誘われればうれしいし、生き生きと仕事してる年上の女の人がいれば、あんな風になりたいと思うし、それはもう、しょうがないですよね。

 

いくら動物がうらやましくても、私が人間であることは変えられないので。人間であること、人間の文化の中、人間の作り上げた社会の中で生きていることを受け入れつつ、自分にウソをつかずに生きていくだけです。

 

はー。今日はよく寝た。がんばって掃除機かけよう。そういえば、むかし実家で飼ってた猫が掃除機だいきらいで、母が掃除機を取り出すたびにフーッて怒って、逃げていってたな。私も掃除機きらい。だけど、人間の大人なので我慢して掃除機かけなきゃいけない。いやーん。