前野ウルド浩太郎さんの本を読みました

こちらの本です。

 

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

 

 表紙の写真は、著者本人。でしょうね、おそらく。

 

たったこれだけのバカをやるために、どれだけの手間がかかっているのか、と思います。表紙だけじゃなくて、本文中に出てくる写真が、いちいちバカです。「自炊」の写真がコック姿だったり。収入が途絶えて階段で打ちひしがれている「絶望」の写真があったり。

 

サービス精神で自分の写真を撮るのって、時間か勇気か手間か、あるいはそれらの全部が必要なんですよね。いわゆる“自撮り”のように自己満足を狙っているのは、むしろ簡単。写真を見る相手、受け取り手、読者、つまり他者の笑いを狙ってその通りに撮影するって、バカな勢いだけじゃできないと思う。下準備だけじゃなくて、撮ってくれる相手や、タイミングも必要だし。

 

バッタの研究を続けるために、その手段のために、バカをやる。バカができる。そして、研究者であり、本1冊分の文章を書けるだけの頭の良さがある。つまり、本当にバカではない。こういう男の人が、心底かっこいいと思ってしまう。

 

この著者も同じはてなでブログ書いてるんですよねー。婚活中なんですねー。そうなんですねー。

 

d.hatena.ne.jp

 

応援しております。楽しい本を、ありがとうございました。